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成形品設計 / 寸法管理法

目次 はじめに 安全 成形機 成形条件 再生 成形加工 成形品設計 金型設計 不良対策

設計のポイント  寸法精度  変形  寸法管理法  成形品強度

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7. 成形品設計

7.4 寸法管理法

ジュラコン® POMの成形品は、形状や成形条件などによっても異なりますが、一般的には成形後約2日後に寸法が安定します(図7-5)。したがって、正規の寸法は一定温度に管理された室内に放置して、この安定を待ってから測定する必要があります。しかし、実際の成形現場では、成形品の寸法が公差内にあるかどうかを判定するのに2日間待つことはできません。そのために次のような手法がよく用いられます。

  • 成形品の重量と寸法の関係を求めて、寸法公差内に入るときの重量ばらつき幅を知ります。一定時間間隔で重量を測定して、寸法の良否を判断します。
  • 形状や成形条件によって異なりますが、一般には成形後30分程度で室温まで冷却されますので、このときの寸法(但し、取り出し後の時間は一定とします)と2日後の寸法との相関を求めて、図面寸法に対する短時間放冷による寸法管理幅を決めます。

 


図7-5 成形後の経時変化
放置条件: 23℃×50%RH (静置)
試験片: ASTM 1型 引張試験片

 


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