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成形条件 / モールドデポジット対策

目次 はじめに 安全 成形機 成形条件 再生 成形加工 成形品設計 金型設計 不良対策

標準条件  予備乾燥  各種条件設定  成形サイクル  MD対策

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4. 成形条件

4.9 モールドデポジット対策

ジュラコン® POMを長時間にわたって成形すると、金型表面にある種の析出物がつき、これによって成形品表面に虫食い状の模様が出たり、寸法公差はずれや離型不良を起こすことがあります。この析出物をモールドデポジットと呼んでいます。モールドデポジットの発生を抑える、あるいは付着を防ぐためには次のような方法があります。

  • 材料の予備乾燥温度を上げ(通常は60~80℃ですが、100~120℃とする)、ペレット中に残存している水分、ホルマリンを除去する(導電グレードなど特殊グレードを除く)。
  • 樹脂温度は190~210℃が一般的ですが、この範囲で低めの設定を行い、ガスの発生を抑える。
  • シリンダ内滞留時間が長くならないように、成形機の容量と1ショット重量とのバランスを考慮する。
  • 低温金型はデポジットが付着しやすいので、金型温度は高め(60℃以上)に設定する。
  • 金型にガスベントをつけることは非常に効果があるが、ランナにもガスベントを設ける。

 


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