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金型設計 / 金型温度調節

目次 はじめに 安全 成形機 成形条件 再生 成形加工 成形品設計 金型設計 不良対策

ランナ  ゲート  抜き勾配  アンダーカット  ベント  温調  材質

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8. 金型設計

8.6 金型温度調節

金型温度は成形サイクル、成形品品質などに大きな影響を及ぼしますので、その温度調節の方法についてはランナ、ゲート、ノックアウト方式などの金型構造と同様に事前検討を十分行わなければなりません。金型温調設計には次の点を考慮する必要があります。

  • ヒータによるものではなく、温水などの循環方式が良い。
  • 温水循環方式のポイント
    (a) 冷却孔の伝熱面積が十分であること(冷却孔は太く、数多く)。
    (b) 冷却孔はできるだけキャビティに近づけること。
     (冷却孔がキャビティから遠いと金型の表面温度分布が大きくなる)。
    (c) 循環水量は十分にすること
     (水路での圧力損失に打ち勝つ吐出圧を持ち、吐出量の大きい温調機を使用する)。
  • コア冷却に対する配慮
    (コア部は非常に熱がたまりやすい場所であるため冷却が十分でないと成形サイクルが長くなる)。
    (a) 水冷却の場合 (図8-6、8-7)
    (b) 空気冷却の場合 (図8-8)
    (c) 熱伝導性の良い金属を使用する場合 (図8-9)
    (d) ヒートパイプを使用する場合 (図8-10)

 


図8-6 水によるコア冷却の例
(バッフルプレート)

図8-7 水によるコア冷却の例
(バブラー・チューブ)

図8-8 空気によるコア冷却の例

図8-9 熱伝導性の良い金属によるコア冷却の例

図8-10 ヒートパイプによるコア冷却の例



 


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