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成形条件
4. 成形条件 シリンダ温度の設定はスクリュ形状やヒータ位置によって最適な設定が異なってきますが、特に径25mm以下の成形機ではホッパ側の温度とノズル側の温度を同じ温度に設定した方が外観の良いサンプルを得る事が出来ます。また、シリンダ温度が高すぎると樹脂の劣化が発生し、変色やクッション、充填量のばらつき等が発生します。 逆に低すぎると計量の不安定や未溶融の混入等が発生します。
TOPAS® COCを成形するときの標準的な金型温度は表に示す通りですが、金型の表面性、形状による離型の状況、求められる精度によりこの設定温度範囲内で適した金型温度を探索する必要があります。例えば、金型表面が粗い場合は低めでも良いですが、光学表面の様に金型表面が非常に平滑な場合は高めに設定し、成形品表面を綺麗に転写させる必要があります。
TOPASは一般的な透明材料、例えばPMMA、PC、COP等と比較すると流動性が良いので射出圧力はそれらより低く設定する必要があります。なお、射出圧力が不適正な場合には次のような問題が起こる可能性があります。
射出速度は成形品形状、肉厚、要求品質、ランナの太さ、ゲートサイズ等を考慮して決める必要があります。
また、射出速度が不適正な場合には次のような問題が起こる可能性があります。
TOPASで外観の良い成形品を得る為にはスクリュ回転数を早く、背圧を低くすることが必要です。 目安としては以下の計量時間になるように設定して下さい。 射出ストローク(mm) × (0.1~0.2) > 計量時間(sec) この設定は、糸引きや洟垂れ、気泡の混入等の影響もありますので総合的に判断して設定して下さい。
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