HOME > 技術紹介 > 成形技術 > ラペロス(R) LCPの成形技術
成形性-成形収縮率
6. 成形加工特性 6.2 成形収縮率 ラペロス® LCP各種グレードの代表的な成形収縮率を、表6-1および図6-3~図6-10に示します。全般に非常に小さい収縮率ですので、製品の正しい寸法を出しやすい利点があります。特に流動方向の収縮率は大変小さく、また直角方向の収縮率はやや大きい値を示します。複雑な形状の成形品で流れの方向が入り乱れている場合には両者の中間の値を用い均一な収縮率とみなしてキャビティ寸法を決めるのが実際的な方法でしょう。 表6-1および図6-3~図6-10に示した値は単純な形状についての値ですから、実際の複雑な形状の成形品ではこれとは若干異なる値が得られる可能性がありますが、収縮率の絶対値が小さいため寸法精度に及ぼす影響は比較的少ないものと考えられます。しかしながら、寸法精度の極めて厳しい製品の場合には、試作型を作って予めそのもについての正しい収縮率を実測しておくとか、本金型の場合には推定収縮率より修正可能側にずらしてキャビティ寸法を決める等の配慮も必要でしょう。
表6-1 各グレードの成形収縮率( 単位 : % )
* 80mm×80mm×1mmt平板、サイドゲート2mm×1mm、射出圧60MPa
|