HOME > 技術紹介 > 成形技術 > ラペロス(R) LCPの成形技術
安全上の注意
8. 安全上の注意 成形業界での一般的な安全上の注意事項を守っている限り、ラペロス® LCPの成形に特別の危険はありません。しかしながら、ラペロスも、他のプラスチックと同様に、非常に高い温度まで加熱すれば分解して分解生成物が発生します。もし換気が不十分ですと、これらの分解生成物が蓄積して衛生上有害な場合がありますので、適切な換気を行うようお勧めします。 熱分解を防止し、ガスの発生やシリンダ内での圧力の発生を防ぐために、樹脂温度をA、B、C、Dグレードは350℃以上、Eiグレードは370℃以上、GA/HA、T、Sグレードは385℃以上に上げないで下さい。これは通常の成形温度よりはるかに高い温度ですから、このように高い温度に上げる必要はないわけです。 また、短時間、成形を中断する場合には、成形温度で放置しても構いませんが、再開の際には充分パージを行なって下さい。また、放置時間が30分を越える場合は、成形温度より50℃程度下げて下さい。 ペレットを供給したり、スクリューを回転させる前に、シリンダの加熱時間を充分にとり、少なくとも各グレードの成形温度-10℃に達するようにして下さい。作業者は保護メガネを着用して下さい(特にパージする時)。また熱い金型等を取扱う時には手袋を使用して下さい。成形を中止している間は、射出ユニットを後退させて、金型との接触によるノズル部の固化を防止してください。
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