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金型温度、射出速度、成形サイクル

目次 はじめに 成形条件の選定 成形加工特性 成形品品質 金型設計 安全上の注意 不良対策
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2.4 金型温度、射出速度、成形サイクル

(1) 金型温度

ジュラネックス® PBTは結晶化速度が速いので40~120℃の範囲で比較的光沢のある成形表面が得られます。金型温度が高い方が表面光沢、寸法安定性がよくなりますが、変形は大きくなります。変形対策として低い金型温度を使用することがありますが、この場合は高温使用やアニーリングで変形が大きくなることがありますので事前の検討が必要です。

(2) 射出速度

ジュラネックスは固化速度が速いので射出速度が速い方が表面光沢のよい成形品が得られます。しかし射出速度が速いとガス焼けしやすいため、ガスベントの設計には充分な配慮が必要となります。

(3) 成形サイクル

ジュラネックスは固化速度が速いので比較的短い成形サイクルで成形できます。ひけ、変形対策や寸法ばらつきの減少のためにはゲートシール時間を射出タイマ(射出・保圧時間)に設定するようにします。

 


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