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シリンダ温度

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2.3 シリンダー温度

ジュラネックス® PBTの融点は224℃近辺であるため樹脂温度は250~270℃が適当です。280℃以上になると事実上分解が始りますので、270℃ぐらいを上限と考えるのがよいでしょう。

3300、3316についてシリンダー温度、シリンダー内滞留時間と物性変化との関係を求めると図2-4~2-7、図2-8~2-11のようになります。どこを限界とするかが問題ですが、メルトインデックスが通常成形品の2倍になる点や、色差が2.5になる点を参考にして滞留許容時間を設定すると表2-1のようになります。

(a) ジュラネックス® PBT 3300のシリンダー内滞留時間と物性の関係

ジュラネックス図2-4ジュラネックス図2-5

ジュラネックス図2-6ジュラネックス図2-7

(b) ジュラネックス® PBT 3316のシリンダー内滞留時間と物性の関係

ジュラネックス図2-8ジュラネックス図2-9

ジュラネックス図2-10ジュラネックス図2-11

表2-1 ジュラネックス® PBTの樹脂温度と許容滞留時間との関係

グレード 樹脂温度
250℃ 270℃
ジュラネックス 3300 30分 20分
ジュラネックス 3316 30分 10分

 


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