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金型設計

目次 はじめに 成形注意点 成形機 成形条件 成形加工特性 成形品設計 金型設計 成形不良対策

スプル、ランナゲート抜き勾配アンダーカットガスベント金型温調金型材質

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7. 金型設計

7.2 ゲート

(1) ゲートサイズ

ゲート位置については、製品の厚い部分につけることでより安定した製品を成形することが出来ます。ゲートの大きさについてはゲート部での応力集中を避けるよう製品形状に応じた大きさにして下さい。また、ゲート方式についてはサイドゲートやファンゲート等一般的に使用されているゲート方式で使用可能です。スプルおよびランナについては、製品までの圧力伝達をよくするため大き目に設定して下さい。

  • ゲート厚みは、成形品厚みの60~70%とする(サイドゲートの場合)。
  • ゲート幅は、ゲート厚みの1~1.5倍くらい取る(サイドゲートの場合)。
  • ゲートランドは、短い方が良い(サイドゲートの場合)。
  • ゲート径は、肉厚以下にする。(ピンゲートの場合)

品質上問題がなければ成形サイクルのアップ、ゲート仕上げなどのためにより小さいゲートをつけます。また、成形品が薄肉品(0.3mm以下等)の場合、成形品と同じ厚みにして樹脂の圧力損失を防ぎます。

 

(2) ゲート位置

  • 成形品の最大厚肉部分につける。
  • 成形品の外観に影響しない部分につける。
  • 成形品に力が加わるときは、その箇所にゲートをつけない。
  • ウェルドラインが問題となるときは、それも考慮する。

 

(3) ゲート形状

TOPAS® COCの場合、特に問題となるようなゲート形状はなく、一般的に使用されているものを使うことができます。ただ、サブマリンゲートの場合は、形状によってゲートが折れてしまうときがあります。図7-4に注意点を示します。

図7-4 サブマリンゲートの注意点

 

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