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ソニー歴史資料館 / 幻の1号機

ソニー歴史資料館は、東京の通信業界で60年以上にわたり製品の変革を経てきたSONYの歴史を紹介しています。ソニーのモノづくりの精神を感じることができる場所です。(詳しくは、pla-topia2011-1を参照してください) http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/Museum/

幻の1号機
幻の1号機
1955年に発売された小型ラジオ「TR-55」ですが、それより前に「TR-52]という機種がありました。
「TR-52」はケースが変形してしまうというトラブルがありました。写真のように、黒のベースに白の格子状の枠が覆っているデザインでした。けれども白の枠全体が黒のベースから浮き上がり変形。
素材は、ポリスチレンを使用していたのですが、膨張率の異なる2つの材料を張り合わせたことが原因で、発売されず、幻の1号機となりました。
当時プラスチックの材料研究はまだまだ未知の領域であり、ソニーは、これを契機にプラスチックの成形技術、材料研究の取り組みを本格的に進めるようになりました。
column
紙製のテープ
幻の1号機
ユリア樹脂からポリスチレンへ
マーケットは自らが開拓
リサイクルの先がけマーブル調のケース