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成形加工特性

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流動性成形収縮後収縮熱安定性

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5. 成形加工特性

5.4 熱安定性

(1) シリンダ内滞留による特性変化

TOPAS® COCの滞留の影響は、成形品の色相変化(黄色)となって現れます。物性に対しては図5-14に示すように大きな変化はありません。

図5-14 シリンダ内滞留による引張特性変化

 

(2) 長時間高温処理による特性変化

TOPASの成形品を高温処理した場合のYIとHAZEの変化を図5-15~18に示します。長時間の高温処理により黄色に変色し、濁る傾向が見られます。


図5-15 85℃熱処理によるYI変化

図5-16 85℃熱処理によるHaze変化

図5-17 110℃熱処理によるYI変化

図5-18 110℃熱処理によるHaze変化

 

(3) シリンダ温度による特性変化

5013L-10のシリンダ温度による各種特性の変化を図5-19~22に示します。YIやHAZE、曲げ弾性率が330℃以上で変化しています。基本的に推奨条件範囲での成形をお勧めします。

図5-19 5013L-10のシリンダ温度とYI、HAZE

 


図5-20 5013L-10のシリンダー温度
による物性 (引張り試験)


図5-21 5013L-10のシリンダー温度
による物性 (シャルピー衝撃強度)

図5-22 5013L-10のシリンダー温度
による物性 (曲げ試験)
 

 

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