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再生利用
4.3 再生利用 ジュラネックス® PBT 3300を100%再生し、繰返し成形したときの物性変化は表4-8のようになります。ガラス繊維強化グレードでは再生を繰返すと物性の低下が見られますが、一方非強化グレードでは、このような低下が見られません。 そこで両者の溶液粘度(固有粘度)と再生回数との関係を求めると図4-4となります。すなわち両者とも繰返し成形による劣化は認められません。一方ガラス繊維長は、表4-8、図4-5のように再生回数とともに短くなります。すなわち、表4-8のように再生回数とともに物性が変化するのは、ベースポリマーの劣化によるものではなく、ガラス繊維の折損によるものであることがわかります。 表4-8. 100%再生品の再生回数と物性の関係
* ペレットでは 0.52mm そこでスプルー、ランナーの繰返し使用は原則として25%の再生品を75%の新ペレットに混合して使用するのを上限とします。この新ペレット75%に1回再生品25%を混合したものの物性を表4-9に示します。すなわちこのような再生使用では物性の変化はほとんどありません。 高次再生品が混合される場合は表4-10のように再生3回以上のものの混入割合が少ないので100%再生2回位までの物性変化に注意しておけば実用上問題はありません。ただし成形時、劣化(熱劣化、加水分解)を起こさないように成形条件が管理されていることが前提です。 表4-9. 3300の再生品添加の影響
表4-10. 再生品25%を新ペレットに混入するときの混合品の組成
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