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成形品設計

目次 はじめに 成形注意点 成形機 成形条件 成形加工特性 成形品設計 金型設計 成形不良対策

溶融粘度PVTデータ線膨張係数代表物性値その他の特性ストレスクラック

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6. 成形品設計

6.6 ストレスクラック

(1) ストレスクラック

非晶性樹脂で不均一な肉厚や大きな成形歪みの残る成形品を作成した場合、或いは成形品に大きな外部応力が掛かる場合、クラックが入る事があります。これをストレスクラックといいます。

このストレスクラックは引張方向の力が掛かり、応力が集中する場所に発生します。これを防止する為、大きな成形品ではできるだけ肉厚を均一にして収縮差を減らします。厚肉部は肉抜きをして均肉化を図ります。また、応力が集中しないようにシャープコーナーを避け、RやC面を付けます。製品形状から、どうしても応力が集中してしまう形状になってしまうことがあります。このようなときには補強用リブを設けます。リブの厚みは製品ベースに対して1/3~1/2とします。

クラックは成形直後でなく、数日後に発生します。上記のような形状の場合、数週間の観察を行って下さい。また、対策はクラックの発生状況や形状等によって異なりますので、設計時もしくはクラックの状況を弊社まで御連絡下さい。

 

(2) インサート形状

金型に何かの部品を入れて成形し一体化させる、いわゆるインサート成形を行う場合特に注意が必要です。例えばインサートに、回り止め、抜け止めのためノッチを伴う場合は応力集中を防ぐためコーナーにできる限り大きな丸みをつけてください。

 

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