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6. 安全上の注意
6. 安全上の注意
成形業界での一般的な安全上の注意事項を守っている限り、ジュラファイド®の成形に特別な危険はありません。しかしながら、ジュラファイドも、他のプラスチックと同様に、非常に高い温度まで加熱すると、分解して分解生成物が蓄積して衛生上有害な場合がありますので、適切な換気を行うようお奨めします。
熱分解を防止し、ガスの発生やシリンダ内の圧力の発生を防ぐために、樹脂温度を360℃以上には上げないで下さい。
また、長時間の停止が必要な場合には、シリンダ内の樹脂をすべて追い出して、温度を280℃以下にして下さい。
ペレットを供給したり、スクリュを回転させる前に、シリンダの加熱時間を充分にとり、少なくとも300℃に達するようにして下さい。
作業者は保護メガネを着用するようにして下さい(特にパージする時)。また、熱い金型等を取り扱う時には手袋を着用してください。成形を中止している間は、射出ユニットを後退させて金型との接触によるノズル部の固化を防止してください。 |
7. ナチュラルカラー取り扱い上の注意
ナチュラルカラーをご使用の際には下記の点にご留意願います。
原料ペレットや成形品が、直射日光や蛍光灯、水銀灯、高温雰囲気にさらされますと、比較的短時間でも変色を起こします。したがって、このような環境を避けて保管されるようご配慮願います。
また、成形時の変色を抑えるために、予備乾燥条件を一定とし、成形機内の滞留について容量バランスを考慮し、途中から成形機容量の変更や成形品取り数の変更は極力避けてください。
スクリュ形状は低せん断タイプもしくは標準タイプをご使用下さい。高せん断タイプは発熱が大きく、変色を伴うことがあります。
Ni処理を施したスクリュ、シリンダ、ノズル部品などを使用した場合、成形品がグレー系の変色をすることがあります。スクリュ、シリンダ、ノズル部品に対しては、Cr系処理をお奨めします。
ペレット中には、まれにブラックスペックと呼ばれる黒状物が含まれていることがあります。これは、弊社の製造工程中にPPSが熱により変色したものです。工程改善により、可能な限り発生しないように努めていますが、現時点では完全に除去できません。ご使用にあたり、ご理解をお願い致します。また、条件によっては成形工程中に発生する場合もございますのでご注意願います。なお、明度の高い着色品についてもナチュラルカラーと同様な現象がおきることがあります。 |
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