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3. 再生材の使用

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再生材の使用は可能です。但し、100%再生では、ガラス繊維の切断などにより機械特性、耐熱性が若干低下し、色相変化も発生します。使用にあたっては、再生材の割合が25%を超えない範囲で一定の比率で混合して使用することをお奨めします。1140A1における再生材混合時の物性保持率を表3-1に、全量3回再生時の物性保持率を表3-2に示します。

UL規格では、25%までの再生材使用が認定されています。また、一部のグレードでは、50%までの再生材使用が認定されています。詳細については、イエローカード(ファイルナンバー:E109088)をご参照ください。

 

 

表3-1 ジュラファイド® 1140A1再生材混合時の物性保持率
項目
物性保持率(%)

再生材混合率(%)

0
30
50
70
100
引張強さ
100
99
98
97
96
引張伸び
100
103
102
102
104
曲げ強さ
100
99
97
98
97
曲げ弾性率
100
102
100
99
100
アイゾット
衝撃強さ
ノッチ側
100
103
97
99
90
反ノッチ側
100
99
100
95
97
色相変化(⊿E)*
-
2.2
3.0
3.5
5.0
  *
  色相変化は保持率でなく、⊿Eの値を示した。

 

 

表3-2 ジュラファイド® 1140A1全量3回再生時の物性保持率
項目
物性保持率(%)
粉 砕
再生ペレット
引張強さ
82
78
引張伸び
100
97
引張弾性率
90
-
曲げ強さ
87
85
曲げ弾性率
94
89
アイゾット
衝撃強さ
ノッチ側
72
51
反ノッチ側
84
75
荷重たわみ温度 *
97
97
色相変化(⊿E)**
13.8
-
メルトインデックス
-
220
収縮率(流動方向)
-
135
  * 1.82MPa
  **
  色相変化は保持率でなく、⊿Eの値を示した。

 

 


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