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硬いし強い

多彩なプラスチック
くらしの中のプラスチック
プラスチックを硬く・強くする

表面を傷つきにくくさせるには、表面に硬い材料を張りあわせる方法があります。
メラミン樹脂は耐水性もよく、メラミン化粧板とし、テーブルトップによく使われます。
あるいは放射線照射により架橋(分子と分子に結び目をつくってやること)させ、耐熱性、機械的強度をあげ、同時に硬度をあげるやり方があります。
強化材や充填材や特別の性質を与える材料を混ぜあわせてつくりあげたものを「複合プラスチック」といいます。
補強材料としては無機質の充填材、強化材があり、代表的なものにはFRPとして知られるガラス繊維で強化したプラスチックです。強度が強く、航空機内壁や漁船などに使われます。強化材にはこの他、炭素繊維やアラミド繊維などがあり。これで補強したプラスチック材料は航空ロケットなどに使われています。
また磁性材料を混ぜ合わせたのが「プラスチック磁石」です。磁性のある様々な形状に加工が容易です。
プラスチックは本来、絶縁性にもたいへんすぐれていますが、逆に電気をよく導く材料として考えられたのが、導電性物質を分散させた複合プラスチック「導電性プラスチック」です。例えば、テレビやパソコンの筐体はプラスチックでできていますが、絶縁性が高いため電波障害が起こりやすいといわれます。
そのため、最近では導電性を付与したプラスチックを使用しています。