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まほうびん記念館
まほうびん記念館
まほうびん記念館は、象印マホービンの創立90周年を記念して2008年に設立されました。
「真空技術とその進化をたどる」をテーマとして、さまざまな時代の「まほうびん」を見ることができます。(詳しくは広報誌pla-topia2014-1をご覧ください)
http://www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/
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19世紀以前
日本では奈良時代から氷室という名前で、氷の保存していました。やがて17世紀のヨーロッパで、真空は熱を逃がさないという原理を発見しました。
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19世紀
19世紀後半、イギリス人のジェームス・デュワーが、世界で初めて真空のフラスコを開発し、まほうびんの原型が登場。デュワーは液体酸素を保存するガラス容器を考え、外のビンと中のビンの間を真空とすることで、-100℃以下の液体酸素の保存に成功しました。真空フラスコのレプリカが展示されています。
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1907年頃
1904年ドイツのテルモ社がまほうびんを製造販売。1900年初頭、日本に輸入されていました。二重ガラスでできた保温金属製容器は「まほうびん」という魅力的な名前で販売されました。
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1912年
1912年 日本・大阪でまほうびんが多く製造されました。当時、大阪は電球製造が盛んで、ガラス職人が多く、まほうびん製造に最適な土地でした。
製造拡大直後の1914年 第一次世界大戦が勃発。ヨーロッパ各国の植民地だったインドや東南アジアではヨーロッパからの物資が不足となり、かわりに日本製品が大量に流通。まほうびんも爆発的に売れました。
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1945年
戦後、それまでの炭火での炊事生活スタイルが大きく変化。安定した火力源によりまほうびんが家庭に普及。実用性からデザイン性がもとめられるようになり、おしゃれな「ホットペリカン」が大ヒットしました。その後、デザイン性をさらに高めるため樹脂を採用した「スーパーポット」が発売されました。
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1963年
まほうびん外側(胴)にあらかじめ花柄の印刷した鋼板を採用。価格も安くなり大ヒット。外観とともに中も進化し1963年、中栓をはずさなくてもお湯が注げる「ハイポットZ型」が製造販売されました。仕組みのヒントは福島県会津の郷土玩具「起き上がり小法師」でした。
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1973年
1973年 まほうびん本体を傾けなくてもお湯が注げるエアーポット「押すだけ」が発売され大ヒット。空気に圧力を加えて押すことで、内部のパイプをお湯が上昇する画期的な仕組みです。その後、残量がまほうびんの外側からわかる機構も取り入れられました。
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2008年
2008年 まほうびんとIT技術が合体した、離れた家族を見守る電気ポットによるサービス「みまもりほっとライン」が発売、開始されました。
高齢化が進む社会で、一人暮らしのお年寄りが無線通信機能をもったまほうびん「iポット」のお湯を使うと同時に、その様子がインターネットを通じて、遠距離の家族に届く、ネット時代に対応した電気ポットです。
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