オリンパス技術歴史館瑞古洞
オリンパス技術歴史館瑞古洞
光学技術と最先端のデジタル技術の融合からなる「Opto-Digital technology」をもとに、歴代製品が「医療」、[科学]、「映像」に展示されています。脈々とつながるオリンパスのDNAをご紹介します。
http://www.olympus.co.jp/jp/info/2013b/if130925zuikodoj.jsp
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1920年代~
顕微鏡はそれまではドイツ製が中心だったため、いつか国産の顕微鏡をという夢を抱き、オリンパスの創業者山下 長(たけし)氏が「株式会社高千穂製作所」を1919年に創立。翌年最初に製作された顕微鏡が「旭号」です。 1928年、「精華号GE」は大礼記念国産振興東京博覧会で第一位賞である優良国産賞を受賞し、天皇陛下へ献上するという栄誉をうけます。 1932年には、第4回発明博覧会で最高の栄誉である大賞を受賞。
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1936年
顕微鏡で培った技術を活かし、カメラのレンズを研究する「瑞穂光学研究所」を設立(1935年)、ここで設計、製造したのが瑞光(ズイコー)レンズです。このズイコーレンズを使った「セミオリンパスⅠ型」を1936年に製造。その後「セミオリンパスⅡ型」でレンズ、ボディすべてを自社で製造しました。
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1950年
1950年、世界に先駆けて実用的な胃カメラを開発しました。試作1号機は、本体軟性管の先端に撮影レンズ、手許の操作で先端の豆ランプをフラッシュさせて撮影し、ワイヤーで幅6ミリの白黒フィルムを巻き上げるものでした。 その後1952年、ガストロカメラ「GT-I」の名前で発売されます。
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1959年
「沢山の人に使ってほしい、そのためには安くて、小型軽量化したカメラを」ということから1959年発売したのが「オリンパスペン」。常時携帯できて、使いたいときに取り出せるということで「ペン」と名づけられました。シリーズ累計販売台数1,700万台を超える大ヒット商品となりました。
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1960年代
新素材「グラスファイバー」に着目。光を端から端へそのまま伝えるガラス繊維の特性を内視鏡にいかし、直接胃内を見ることに成功。 1964年、直接観察と写真も撮れる「ファイバースコープ付胃カメラ」を発売。より高度な診断の道が拓かれた画期的な器具として、大きな注目をあびました。
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1970年代以降
1970年代に入ると顕微鏡のシステム化が進みました。1980年代には「さまざまなニーズに応えられる理想的な顕微鏡」をコンセプトのもと、UIS(Universal Infinity System)と名づけられた新光学系システムが開発されました。
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1973年
「大きい」「重い」「シャッター音が大きい」などそれまでの一眼レフカメラのイメージを一変する「OM-1」を発売。当時世界最小の一眼レフカメラとして話題を集めました。
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1980年代以降
内視鏡にCCD(電荷結合素子)を使ったビデオカメラを組み込んだ「ビデオスコープ(電子スコープ)」が登場。さらに2000年代には、錠剤サイズのカプセルを飲みこんで検査する小腸用カプセル内視鏡を発売しています。
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2000年以降
ミラーレスのデジタルカメラをいち早く市場に投入。レンズ交換時ごみが入らないノイズリダクションシステムや手振れ補正技術を搭載。ゴースト、フレアの発生を極限まで低減した独自の反射防止コーティングや、大偏肉両面非球面レンズを採用した高性能なレンズ群などが取り揃えられています。