さらに昨今では、燃料をとりまく環境は著しく変化しており、ガソリン系/ディーゼル系と共にバイオ燃料の検討が世界的に本格化しています。当社においても、多種多様なバイオ燃料に対応した材料面及び設計面での技術支援に取り組んでいます。例えば、図4(左)は、トルエン/エタノール中に浸漬したジュラコンの膨潤による重量増加分の比率をエタノール体積分率に対してプロットしたものです。燃料混合比による比例関係は成り立っておらず、混合により浸漬量が一度増加しており、実際に測定してみないと傾向がつかめないこともあります。また、図4(右)は軽油と菜種油(RME)環境下における引張り強度保持率に関する長期特性を示しています。このように、当社では製品設計に必要な材料データの蓄積を積極的に実施しております。
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