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包装用材料
TOPAS® COCは高い水蒸気バリアー性、保香性、デッドフォールド性等の優れた特性により、高機能包装材料として、幅広い用途に使用されています。 またPE、特にLLDPEとの相溶性に優れ、任意の割合でブレンドさせることが可能であり、PEの改質剤として使用されています。
<強度の向上> 洗剤、食品用途等で、意匠性に優れたスタンディングパウチが増えています。 スタンディングパウチは自立性を出すために、外装に強度(厚み)のあるフィルムが必要です。 シーラント層のPEにTOPASをブレンドすることにより強度を増すことで、フィルム全体の剛性を保ったまま、外装フィルムを薄肉化することが可能であり、包装材料の減量化に効果的です。
図1. TOPAS® COCによるLLDPEの引張弾性率の向上
<医薬品包装への展開> TOPASは水蒸気バリアー性が高く、PTPに適した材料です。 サーモフォーミング性が向上し、コーナー部の厚みを均一にすることが出来る上、剛性が向上するため薄肉化が可能になります。 また、ほとんどのTOPASグレードについて、米国FDAドラッグマスターファイル(DMF #12132)およびFDAデバイスマスターファイル(MAF #1043)に登録されており、医療用包装としても安心してご使用しただけます。
図2. TOPAS® COCの水蒸気・ガスバリア性
<シュリンクラベルへの展開> PETボトルのシュリンクラベルはPET、PSが主流ですが、一部にオレフィン系樹脂が採用されています。 オレフィンにTOPASをブレンドすることで、シュリンク特性(スピード、収縮率)をコントロールすることができ、特に異形状ボトルの場合に効果的です。 またオレフィン系フィルムは低温衝撃と弾力性に優れていることが利点です。 欧州の一部の国ではボトルとフィルムを比重差によって分別できるというリサイクル性の観点から、オレフィン系フィルムが採用されています。
図3. TOPAS® COCブレンド系延伸フィルムの収縮カーブ
<ホットタック性の向上> ホットタック性(熱間シール性)は、シール直後のシール部の溶融状態の粘りを表す指標です。 この値が低いとシール直後に内容物を充填した場合、底部が開いてしまいます。 TOPASをブレンドすることでホットタック性能を向上することができ、生産性の改善に効果的です。
図4. TOPAS® COC/PEブレンドフィルムのシール特性
<易カット性の向上> 通常LLDPE、LDPEの無延伸フィルムは粘りがあり、手で開封することが困難です。 TOPASをブレンドすることで、引裂き強さ(エルメンドルフ)をコントロールすることができ、易カット性、直進カット性を付与することが出来ます。 食品包装、医療用包装等で実用化されています。
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TOPAS® COCはTOPAS ADVANCED POLYMERS GmbHの製品です。Polyplastics Co. Ltd.及びその子会社はアジア・パシフィック地域のExclusive distributorとして販売を行っています。TOPAS ADVANCED POLYMERS GmbHのウェブサイトはこちらからご覧いただけます。 |