LIXIL 資料館
LIXIL 資料館
トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリア5社の歴史を重んじ、各社の創業の精神を見つめなおし、未来への歩みを進めるためのコンセプトから生まれた「LIXIL資料館」。設備品展示のミュージアムゾーンを中心にご紹介します。
http://www.lixil-history.com/
http://www.lixil.co.jp/corporate/csr/culture/shiryokan.htm
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陶製土管
明治初期、横浜の居留地に下水道に陶製の土管が使われていました。この土管は愛知県・常滑の伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)が中心となって作られていました。陶製土管は、その後、上下水道、鉄道敷設時の導排水、田畑の灌漑など日本の近代化に欠かせないものとなりました。
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「光の籠柱」
帝国ホテル旧本館に設置された陶器製の装飾物「光の籠柱」です。愛知県の常滑の専用工場で400万個のタイルや焼物(テラコッタ)の装飾建材などが数多く製造されました。帝国ホテル竣工後、工場の技術指導者だった伊奈長三郎が工場の従業員を雇い入れ伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL)を設立しました。
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ステンレス流し台
戦後急速に経済復興を遂げた日本。住生活にも画期的な変化が生まれました。その象徴がステンレスの流し台を備えたダイニングキッチンです。当時、ステンレスの加工は難しく、1枚のステンレス板から深絞りで流し台を成形する技術にチャレンジしたのがサンウエーブ工業(現LIXIL)です。専用製造機を作るところから取り組み、不眠不休で製品化に成功。この企業姿勢は、NHKの人気番組「プロジェクトX」でも紹介されました。
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ポリバスとユニットバス
1958年、伊奈製陶(後のINAX、現LIXIL) がFRP(ガラス繊維強化樹脂)を用いた国内初のプラスチック浴槽「ポリバス」を製造発売。 1964年開催の東京オリンピック向けのホテル建築では、ユニットバスが多く採用され、それまで1、2か月かかっていた浴室工事を大幅に短縮しました。ユニットバスは浴室全体の40%(重量%)がプラスチック化となり、トイレの便座もFRP製となりました。
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シャワートイレ
1960年代に入ると、トイレは便座カバーを含めプラスチック化が進み、ABS、ポリプロピレンの素材が使われるようになりました。 1967年、足元のボタンを押すと便槽の中からノズルが出て、温水シャワーでお尻を洗浄する国産初のシャワートイレを商品化。スイスの医療器具メーカーの原型を、INAX(現LIXIL)がアレンジして商品化しました。当初は高価で普及しませんでしたが、現在では一般住宅において70%の普及率を超えています。
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雨戸サッシ
豊かな暮らしとともに、住宅にも質が求められるようになりました。それまで別々だった雨戸とサッシのレールを一体枠とした雨戸サッシ「Dan(ダン)」 [トーヨーサッシ(後のトステム、現LIXIL)]として商品化。施工性にすぐれ雨仕舞いの良い点が評価されました。このほか発泡ウレタンを注入し、断熱性能を向上させる雨戸パネルも作られるようになりました。このころから住宅での冷暖房の効率を高めるために、金属よりもはるかに断熱性に優れたプラスチックに注目するようになりました。
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ガーデンルーム「エクシオール」
東洋エクステリア(現LIXIL)のガーデンルーム「エクシオール」は「ガーデン市場」という新しい市場を確立した商品です。自然と調和した生き方が健康につながるという考えをガーデン用品に取り入れ、門扉、フェンスだけではなく「ガーデンルーム」という新しい概念を提案したもの。熱伝導率の低いプラスチックの特性がいかされています。 (写真は展示品ではありません)
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タンクレストイレ(サティス)
「世界最小で満足最大」をコンセプトにタンクを無くし、極限までコンパクト化に挑戦し、狭い空間でも広く使えるということで普及していったのがINAX(現LIXIL)のタンクレストイレ「サティス」。また、トイレでの尿・便汚れの残存、こびりつきを防止する技術として「きれい便座」があります。防汚剤をプラスチックに配合した独自の材料を用い、便座の表面を清潔に保ちます。
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断熱サッシ「アルプラクラス」
省エネを求める声にこたえて開発されたのが新日軽(現LIXIL)のインテリア断熱サッシ「アルプラクラス」です。外側に耐久性の優れたアルミを使い、内側にはプラスチックを使った複合サッシで、今日の断熱窓、省エネ窓の先駆けとなった商品です。プラスチック製の内窓を取り付けることで、プラスチックはもとより、内窓と外窓の間にうまれる空気層の断熱効果によって大幅な省エネ効果、結露の低減効果が期待されます。