4 金型設計
4.1 金型材質と金型温調
4.1.1 金型材質
フォートロンはガラス繊維等充填材が多いため、金型摩耗に配慮する必要があります。また成形時にごく微量の腐食性ガスが生ずる場合を考慮し、耐摩耗性と耐腐食性を兼ね備えた金型材料が必要となります。
フォートロン用金型材としてSKD-11、SUS-420-J2、SUS-440-Cをお勧めします。
また、金型の延命のため、金型の表面処理が有効であり、PVD法によるセラミックコーティング、一例として窒化クロム(CrN)コーティングを推奨します。
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4.1.2 金型温調
金型は130℃以上に加熱する必要があり、通常カートリッジヒータを使用しますが、加圧熱水温調または油温調を行なうと型温分布がより均一となります。
固定および移動側取付板にもヒータを設置して下さい。断熱板を使用し、射出成形機への放熱を防いでください。 |
4.2.1 スプル、ランナ
| スプルのテーパは2~3度必要で、ランナは円形または台形が標準です。スプルおよびランナの先端には必らずコールドスラグウェルを設置して下さい。スプルはよく研磨して下さい。研磨が不十分だと離型不良を起こす危険性があります。 |
| サイドゲートで設計する方が自由度が大きくなります。ピンゲートにする場合、直径は最小0.6mmφ、通常0.8~1.2mmφが多く、好ましくは1mmφ以上です。ゲート位置は重要であり、ウエルド部および繊維状フィラーによる異方性に注意を要します。 |
| 0.8mm以上の均肉設計が原則です。肉厚0.2mmtですと、1140A1は流動距離7mmが限度です。 |
| 1~2度が標準です。寸法精度を要する場合、1/4~1/2度の抜き勾配とします。 |
| 深さ0.005~0.008mm、幅5mm、長さ2~3mm程度のエアーベントを設置して下さい。エアーベント端より0.5~1mm深さで金型を削り込み、大気に解放します。スプル、ランナ部からもエアーベントをとると効果的です。 |
| リブはその高さや、厚さを大きくするより、リブの数を増やす方が効果的です。リブの床面積は、成形品厚さの1/2、抜き勾配は2~3度以上と大きくとります。 |
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