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  フォートロンの成形技術

はじめに
 


 フォートロンは次のような構造式をもったまったく新しいタイプの直鎖型PPS樹脂 ( ポリフェニレンサルファイド、Polyphenylene Sulfide ) です。

 フォートロンは従来PPS樹脂の一般的特長として知られている耐熱性、難燃性、耐薬品性、寸法安定性などにおいて、従来のPPS樹脂に優るとも劣らぬ特性を有していますが、さらに従来のPPS樹脂に比べて直鎖型高分子構造であるがゆえの次のような特長を備えています。

 1) 伸びや衝撃強さが大きく、これまでPPS樹脂の欠点とされていた脆さが大幅に改善されています。
 2) イオン性不純物が少なく、厳しい電気的特性が要求される分野へも応用が可能です。
 3) 熱安定性にすぐれ、成形加工が容易です。
 4) ウエルド強度が大きく、ねじ、圧入等、二次加工性が優れています。
 5) 色が白色に近く、着色が可能です。

 ここでは、フォートロンの射出成形法について詳述するとともに、フォートロンを利用する上で、その高い強度性能や寸法精度を100%発揮させ、しかも合理的で経済的な方法、テクニックを紹介します。

1.安全
  1.1 安全上の注意
1.2 ナチュラルカラーの取り扱い
1.3 成形機の停止、始動、材料替え
2.成形条件の選定
  2.1 標準成形条件
2.2 予備乾燥、射出成形機
2.3 各成形条件
2.4 再生材の使用
3.成形加工特性
 

3.1 流動性
3.2 収縮特性

  3.2.1 成形収縮率
3.2.2 後収縮率
3.2.3 寸法精度
 
4.金型設計
  4.1.1 金型材質
4.1.2 金型温調
4.2.1 スプル、ランナ
4.2.2 ゲート
4.2.3 成形品の肉厚
4.2.4 抜き勾配
4.2.5 エアーベント
4.2.6 リブ