2 成形加工特性
2.1 流動性
| 品質管理用としてはメルトインデックスが便利ですのでよく使用されますが、材料の基本的な流動性は溶融粘度特性です。しかし、射出成形の実用的な流動性としてはスパイラル流動性L/t(流動長/厚み)が役に立ちます。 |
2.1.1 溶融粘度特性
高化式フローテスタを用いて測定した、3300のせん断応力とせん断速度との関係を図2-1に示します。この関係はランナ設計、キャビティ内流動の検討を行うための基本的なデータです。また、2000、3300の溶融粘度と温度との関係を図2-1に示します。
3300はジュラコンM90と大体同程度の溶融粘度を有しているので、ガラス繊維30%入り材料としては良好な流動性を有しているといえます。
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2.1.2 スパイラル流動性
| キャビティ内流動は不等温流動であるので、前述の等温流動のデータのみでは正しい評価ができません。また、射出成形における圧力、射出率に相当する剪断速度などを、上述のような測定機器で再現するのは一般には難しいので、射出成形機を用いたスパイラル流動試験が行なわれています。スパイラルキャビティの形状には各種のものがありますが、ここでは棒流動試験用金型を用いています。3300の棒流動長の成形条件依存性の一例を図2-3に示します。流動性はガラス繊維量によっても変化しますがその一例を図2-4に示します。たとえばガラス繊維量が30%では、ベースポリマーの60%程度の値となります。
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| 流動性のもう一つのまとめ方としてL/t(流動長/厚み)があります。3300のL/tを図2-5に示します。例えば厚み0.5mmでは、射出圧力127MPa(1,300kgf/cm2)で約40mm流れますので、かなりの薄肉成形品でもゲート設計を考慮すれば成形の可能性があることが分かります。
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